ぴかるのカルテ

リハビリの作業療法士がいかにくだらない毎日を過ごしているかを綴ります(笑)

自身の自信

自分に自信がない。

とても弱い。

 

自分は割といじめられっ子だった。

小学校ではぽっちゃり系だったから走ったりははどんくさくてだめだし、ビビリだから球技はてんでダメ。性格も引っ込み思案でおとなしめ。

だからかは分からないけどいじめられた。

転勤族だったから解放されたけど、その先でもそれなりにいじめられた。

昨今テレビとかに出てくるような陰湿で凄惨なものてはないし、今思えば大したものでは無いけど、当時はいたく傷付いた。

悔しくてもどうにかする勇気もなく力もなく、勧善懲悪もののアニメを見て気を紛らわすみたいな。

昔の友達の傾向は似ていた。どちらかというといじめられる側に立つタイプが多かった。同じように引っ込み思案だったり、どこかに障害を持ってたりとか。傷を舐めあってただけかもしれない。

 

 

小さないじめは中学もあった。高校でも引っ込み思案でうまく自分が出せない苦しみはあった。その中でも一生もんの友達を見つけられたのは幸せな事だ。

 

専門学校に入った時、クラスは男子が俺だけであとは女子だけだった。

保育科ってのもあるけど。

引っ込み思案な俺はやっぱり馴染めなかった。

常に緊張状態でろくに話せなかった。たぶん無口で何考えてるか分からない暗い奴に見えたと思う。

そんなうちにリーダー格から嫌われていよいよハブんちょになった。自分だけ学校の連絡が回って来なかったりとかが目立つように。だんだん嫌になって学校を休みがちになってバイトに精を出すように。

学校に居場所はなかった。

ビジネス専門学校だったから単位は緩くて、資格取得とかで単位認めてくれたりもしたからむしろ学校での座学よりそっちばっかり。大して役にも立たない資格をバンバンとってなんとか卒業した。

 

そこから社会に出るにあたって、行動を具体的に変えることにした。

引っ込み思案な性格は変わらない。けど出来る限り引っ込まないようにしようと。

いざって時に自分を守るのは自分しかいないんだから、力をつけないと。

 

そんなとき、人を殺めた。

近い人の自殺を止めなかった。

裁かれないことが逆に辛かった。人殺しと遺族に罵られたのが頭から離れない。

俺は人殺しなんだと受け入れて自分を否定しなければ生きられなかった。

とにかく自分を追い込んだ。

罰だと思い込めばなんだって耐えられた。

 

生かせるかどうかは別として資格を沢山取った。

縁の要素もあるけど色々な仕事をした。

そして、知識と経験値を貯めた。

もっと罰を欲しがった。

 

その頃、罰を欲しがるよりも償いをしなきゃと思い至った。

で、巡り巡って今の職種を選んだ。

同じ職種でもいろいろな領域があるからその全てを体験して知識と経験を深めたかった。

 

その間にもたくさんの挫折を繰り返した。

償いをしてるつもりが新しい罪を作ったり。

 

最近になってやっとわかった。

無条件にいていい居場所を探してただけなんだなって。

罪とか償いとか元々ないんだよって言ってくれる人を探してただけ。

他の誰でもなく俺の存在を見つけて欲しいだけ。

自分がいなくても困らない人になりたくないだけ。

必死に誰かに見つけて欲しくてアピールしてただけ。

消えたくない。埋もれたくない。

路傍の石ころに終わりたくない。

だからこれからももがく。

自分の価値を自分で決められない弱い自分だからこそ、これからも必死に誰かに見つけてもらうためにもがく。