めりはり
あ、先に言っときますね。結論まで長いですよッ!!(笑)
俺には、仕事における座右の銘があります。
「プライベートが充実してない奴はいい治療なんかできない」
昔、仕事の時に誰かに言われた「プライベートが充実してない奴はいい仕事なんて出来ない」を改変したものです。誰に聞いたんだか忘れちゃったなあ。その節はどうも(笑)
それはさておき、プライベートが仕事になんの絡みがあんねんコラって思うかもしれない。
意外にあるんですよな。
充実と一言に言ってもいろいろあります。
夫婦仲が良い、とか
趣味がある、とか
欲しいものがあって貯金こつこつ頑張ってる、とか
いろいろ。まあそれぞれに価値観があるので人それぞれに充実の定義が違うでしょうが。
充実してる時って楽しいですよね。
人に優しくできますよね。
意欲ややる気が湧いてきますよね。
よく笑いますよね。
そんな表情を見てる側も悪い気はしないですよね。ヘラヘラしてたら問題ですけど。
はい、逆。
充実してない時って楽しくないですよね。
気持ちに余裕がなくなりますよね。
しょうもないことですぐイライラしたり、ため息ついたりしますよね。
よく作り笑いしますよね。
そんな表情を見てる側は心配になりますよね。当たり散らしてたら問題ですけど。
充実してるか否かで気持ちの余裕に差がつく。余裕が無いと視野は狭まるし、沸点は下がるし、楽しくない。
そこで、ひとつ。
仕事におけるトラブルの第1位は、人間関係です。
影響でない訳がない。
で、仕事も楽しくなくなるという悪循環になる。
ということを思い、はじめて「プライベートが充実してない奴はいい仕事なんて出来ない」と聞いた時、なるほどなあと妙に納得できた訳です。
俺の仕事は作業療法士です。
セラピストやら治療家と分類される職業です。
でも作業ってなあに?
これは俺の中では作業=人生と解釈しています。
身体領域では大雑把に分けたら基本動作は理学療法士の訓練領域、応用動作(家事とかから就労に関するものも)は作業療法士みたいな感じですね。
精神領域だと、精神疾患になり社会復帰のためにリハビリするのは作業療法士の訓練領域ですね。(ちなみに豆知識ですけど、人間関係の中でうまく適応出来なくて困るってのが精神疾患の基本です。どんなふうに困るかで分類が分かれていくわけです。つまり社会で困らなければ、誰にも迷惑をかけなければ精神疾患の定義に当てはまりません)
応用動作の積み重ねが生活であり、そこを助けることで人生設計を作り直す。
小さい集団から人間関係を構築し、やがて社会という大きな集団の中に人間関係を構築することで人生設計を作り直す。
作業療法士は人生設計を作り直す助けをする仕事。
素晴らしいねー。
あ、ここら辺のくだりは受け売りです(笑)
でも自分の中ではしっくりくるからいつも人にはこういう説明をしていますよ。
だってー。作業(笑)とか言われたくないし!
で、何故「プライベートが充実してない奴はいい治療なんかできない」かと言うと、
人生設計を考えたい時、セラピストが信頼できるかどうかってすごく重要なファクターだと思うわけです。
信頼関係が強固なら身も蓋もない話だけどこの人にプラスになるって評価を元に判断したことなら何やったって支持してくれるしプラスに働くでしょ?
では信頼できるかどうかってどこで判断される?
それは話し方だったり表情だったりもする。
それは言葉そのものだったりもする。
そんな時に、さっき出たみたいに、
「充実してない時って楽しくないですよね。
気持ちに余裕がなくなりますよね。
しょうもないことですぐイライラしたり、ため息ついたりしますよね。
よく作り笑いしますよね。
そんな表情を見てる側は心配になりますよね。当たり散らしてたら問題ですけど。」
ってのはいけないと思うわけです。
信頼関係の構築こそが作業療法士としての俺のこれまでもこれからも一番大事にしなきゃいけない心掛けだと思ってます。
だからプライベートを充実させ、引き出しを増やし、信頼感をダダ漏れにして、仕事を円滑にして、更にプライベートを充実させるっていういい循環が出来るように頑張りますッ!!