革っていいよね。 Q
破のつづき
勇者になるためにはまだいくつかのジョブをこなさなくてはならない。
ということでなんやかんやあって自衛隊員になりました。予備役だけど。
以前紹介した自衛隊式靴磨きはこの時学びました。
Gのような黒光りがブーツに求められるわけです。
ブラシでホコリや泥を落とし、ワックスで磨く。
一心不乱に磨きましたとも。
今になって思う。
この磨き方は間違っている。
革うんちくバカはよく革を女性の肌に例える。
自衛隊式靴磨きは、お化粧した肌に更にお化粧を重ねているだけということに気付くのはそれから何年も経ってからの話である。
クレンジングせずに塗り重ねるのを何度も何度も馬鹿の一つ覚えのように繰り返していると革の寿命は確実に縮む。
Gキブリもびっくりの黒光りは長くは続かないのだ。
ゆるふわ系女子はクレンジングを忘れてはならぬのだ。
革はブラシで汚れを落として、クリーナーで古い化粧を落とし、クリームで栄養を与え、それからワックスをかけなければならぬのだ。
本物のGの輝きがそこに...
ということで人生の要所要所で革と触れ合う機会を得て経験値をためてきました。
気がつけばおっさんになっていました。
カバン、靴、被服、革製品はたくさんあるけど手入れ方法は全て同じ。
大事に手入れして長く使う。下手したら一生モノのアイテムになる革製品。
基本のお手入れを会得したわたくしはエイジング沼へとどっぷりハマっていくのであった。
つづく