ブーツ滅の刃 レッドウィング編
先に言おう。長くなります。
わたくしはレッドウィング沼にハマっている。
これはブーツのためだけに作った棚です。
正直イカれてる。
前回までドクターマーチン大好きだっちゃ♡
とか言ってたけど今となってはドクターマーチンは1足のみ、あと8足はレッドウィングになっているのである。
ロンドンブーツからアメリカブーツに浮気したのである。
浮気が本気になっちゃうってあるあるだよね(外道)
ちょっと方々から叩かれて炎上しそうだから真面目に。
わたくしブーツ3足欲しかったんです。ブーツは構造上やっぱり蒸れるし、湿気を抜くためにも中2日での登板が理想と思っていて、あと2足をどう揃えるかと考えた時に、いろんなのを試し履きしようと思ったわけで飢えた目で古着屋やリサイクルショップを巡るハンターと化していた。
そこで出会ったのがレッドウィング。
まずはもうお決まりとなってきた歴史から。
「1905年、自らを“シューマン(靴男)”と名乗るほど靴へ熱い情熱を持つドイツ人、チャールズ・ベックマンは、アメリカ中西部のミネソタ州の都市「レッド・ウィング・シティ」にてシューズメーカーを創業した。それが「レッド・ウィング・シュー・カンパニー」である。
創業当時はベックマンと他14人の男たちだけの小さな工場で、そ一の生産数は1日に110足というわずかなものだった。しかし、1908年にはマッケイ製法に加え、当初は高級モデルにはグッドイヤーウェルト製法を導入した。
1912年には「ブラウンチーフ」シリーズというファーマーに向けたモデルをリリース。ミネソタ州は農業が盛んだったため、レッド・ウィングはこのモデルに村長(ミネソタ州でかつて暮らしていたスー族の村長)のロゴを入れ、美しきフォルムとグッドイヤーウェルト製法による堅牢な作りで勝負をかけたのだ。これがファーマーに大当たりし、1日800足以上生産する体制を整えていたにもかかわらず、対応できないほどだったという。このブーツでレッド・ウィングの地位は確立された。
1920年代になると、レッド・ウィングはさらなる進化を遂げる。それはレザーソールだったワークブーツをさらに快適なソールにすることだった。滑りにくく、耐久性や耐水性に優れ、レザーソールよりも安価なもの。そんな理想を追い求め、辿り着いたのがグロコードソールという、ラバーに繊維を練り込んだものだった。このソールは高く評価され、ハンティングシューズやスポーツシューズに採用するメーカーまで現れるほどだった。
1934年のスチールトゥの登場は、それまでのワークブーツの概念を覆す画期的なもので、ワークブーツは完成形を迎えたかに見えたが、今度はさらなる重労働用ブーツを作ることになる。それが製材所で働くロガー達に向けたロガーブーツ、石油採掘所の採掘員や蒸気機関車の機関士に向けたエンジニアブーツなど、様々な専門職に対応する専門的ワークブーツが人気を高めていった。こうしてレッド・ウィングは、ワークブーツの定番としての地位を確固たるものにした。
このワークブーツ開発で培った技術は、その後アウトドアスポーツの世界に落とし込まれていく。それがスキーやゴルフ、そしてハンティングなどだ。レッド・ウィングの本拠地であるミネソタ州は、湖に囲まれていることからハンティングが盛んな地域だった。1939年にはクレープソールを使ったハンティングブーツをリリースし、これが後のアイリッシュセッターのルーツになっていったのだ。
1940年代後期、第二次世界大戦が終わるとレッド・ウィングの勢いは増すばかりだった。1950年代はレッド・ウィングにとっても、文字通り“ゴールデンエイジ”となった。すなわち、ロングセラーとなる名品の数々が生まれたのである。その代表格がアイリッシュセッターのシリーズ。1950年にはレッドウッドツリーの渋でなめした、赤みの強いオレンジ色の革を採用。しなやかで弾力性もあり、防水性にも優れた革だった。これがあのオロラセットである。その特性はハンティングブーツに最適だったため、さっそく採用。その色合いが猟犬アイリッシュセッターに似ていたことから、アイリッシュセッターシリーズが登場した。
1952年には8インチ丈の名品番#877が登場。翌1953年にはカウボーイやファーマーのためのペコスブーツも発表。同年には#101ポストマンシューズも登場するなど、1950年代はレッド・ウィングとって文字どおり黄金期となった。それぞれのモデルが、今日まで続く大ベストセラーであり、今ではレッド・ウィングを代表するモデルとして広く愛されるモデルとなっている。
こうしてレッド・ウィングは、アメリカを代表するワークブーツとして世界中で愛される結果となったのである。」
うん、長い。
一言で言えば、「アメリカで色々な職業に向けて特化したワークブーツがバカ売れしたよ。中でもハンティングブーツとして誕生したアイリッシュセッターのシリーズはブランドの代名詞だよ。」って感じかな。
ドクターマーチンもレッドウィングも創業者はドイツ人なんだね。偶然なんだろうけど靴へのこだわりが何十年何百年と受け継がれてくのってホントすごいなあ。
ドクターマーチンとの1番の違いはグッドイヤーウェルト製法であることだと認識している。
革に負担をかけずにソール交換が出来る。だから大事にすれば一生履ける。他のメーカーにも沢山そんなのあるんだろうけどわたくしはレッドウィングがたまたま目に入った、というだけなので他を否定するつもりはないよ。ドクターマーチンももちろん大好きだっちゃ。ドクターマーチンはソール鬼丈夫なんで下手したら一生交換場面が訪れないかも。
よく革ジャンではロンジャンとアメジャンに分けられるよね。スマートなシルエットのロンドン革ジャンと、無骨なシルエットのアメリカ革ジャン。好みはそれぞれだし、どっちがいいとか悪いとかもない。どっちも好き。似合うかどうかは置いといて。
アイリッシュセッターなどに採用のトラクショントレッドソール、通称白底はほんとに歩きやすい。正直スニーカーと変わらないレベル。
あと前回学んだサイズ選びがドンピシャだったときは革の重さを感じなくなる。
ここにもすごく感動した。
デザインも好きで履き心地も良い。
もうスニーカーいらないや(笑)ほんと
あと高さが6インチサイズってのが最高に丁度よく感じてる。長すぎると脱ぎ履きしにくいし。
こんなに相棒が沢山になっちゃって毎日どれ履くか悩むのが嬉しくて嬉しくて。
あ、すいません。
県内の古着屋・リサイクルショップをほとんど回りまして自分がお宝と思ったものは迷いなく買ってきたので仕入れない限りしばらくレッドウィングのいいタマないかもしれません。ほんとすいません。大事にします。
さーて、1足ずつ紹介しちゃおっかなー。