レッドウィング探訪③増刊号 ベックマン編
わーっはっはっは!
笑いが止まらないッッ
ついに、ついにお迎えしたぞ!
ベックマンを!!
前回投稿時にはまだお迎えする予定ではなかったんですけど...。
メルカリでハンティングしてたらいいタマを見つけてしまい即決してしまった。
まじやべー。相当節約しなきゃやべー。
言い訳と懺悔をしよう。
いま、レザー業界は大変なことになっている。
革の価格高騰がすごいのだ。
円安ドル高の影響、ウクライナ問題に端を発するエネルギー価格高騰、コロナからの回復による物流混乱などなどが重なり、国産外産に限らず急激に価格高騰が続いている。
レッドウィングに限った話ではないが物価高騰により新品価格はぐんぐん上昇。輸入物なら尚更。
そして新品を高いと思った層は中古を買う。
いいモノは早い者勝ち。そうすると中古市場も全体的に価格が底上げされてしまう。
喉から手が出るほど欲しいと思った頃にはプレミア価格となるのである。
だからわたくしは我慢しなかったッ!
家計は苦しいけどもなかなか無理して買ったッ!
中古だけどねー。
ベックマンはわたくしがレッドウィングを集め始めたときには既に廃盤ブーツである。
近年中には新しいベックマンが発売になるかもしれない。だがその頃には貧乏人には手が出せない価格になっていることだろう。
復活したところでフォルムが大して変わる訳ではないだろうし、あの時買っといて良かったわと思う日は必ず来ると確信している。
ベックマンの解説を。
ベックマンという名前は前回紹介した職業名ではありません。
レッドウィングの創業者チャールズ・ベックマンの名からきています。比較的上品な佇まいが印象的なモデルです。このベックマンのモチーフは1920年頃のドレスシューズです。当時のアメリカは未舗装の道路が多く砂埃が立ちやすかったため、人々が履く靴は丈の長いブーツ型が基本だった。そのためフォーマルな場面に赴く際には普段使いのワークブーツとは違った、よそ行きのきれいめなブーツを履いていたらしい。
また、ドレス寄りなデザインと合わせて、このブーツの代名詞でもあるフェザーストーンと呼ばれるベックマン専用レザーの存在。原皮からわずか5%しか取れないという希少な素材を自社タンナーで鞣した特別な革で、アイリッシュセッターなどで採用されるオイルドレザーと異なり、艶やかな光沢感を持っている。
ということで、今回お迎えしたベックマンを紹介しましょうね。
①レッドウィング9014
ベックマン
ブラック「フェザーストーン」
2011年製
黒です。見事な漆黒。
フェザーストーンの肌理の細かさはやっぱりほかのモデルとは違うなと。ツヤ感もたまらない。
クリーム載せるとツヤがギラギラ。つま先にワックス乗せたら更にギラギラ。この光沢見ながらお酒飲めるね。
うちのCOACHのスムースカーフに革質は近い。
何故かCOACHの評価まで引き上げてくれた一品。
メルカリでの購入でやや不安だったものの素晴らしい美品。新品の半額で、尚且つ痛え硬ぇを終わらせてくれてるなんてわたくしにとっては喜びでしかないッ!
あと購入の決め手はハーフソール交換済み個体であること。
ベックマンの問題点のひとつ、ハーフソール加水分解問題。ベックマンのハーフソール(前半分の靴底)がウレタン配合であったため経年使用にて加水分解しボロボロに剥がれ落ちるという問題である。対策品ソールへの転換と共に品番が9414へと変わっている。
うちのは切り替わり前の品番であるが、前オーナーが既にソール交換に出してくれていたため、手間と追加費用がかからないという点でとても嬉しい。
②レッドウィング9411
ベックマン
ブラックチェリー「フェザーストーン」
2017年製
まさかの色違いでもう1足おかわり。
こちらもベックマンの人気色ブラックチェリー。バーガンディの特徴的なカラー。
アメリカンチェリーを彷彿とさせる赤とも黒とも紫とも言えない、なんとも本当にドスケベな色なのである。
うちのブーツ屈指のえちえちカラーである。
たwwまwwらwwんwww
余談だが、サーティワンのアイスで一番好きな味はバーガンディチェリーだ。なにか運命的なものを感じる。このベックマンを履いてサーティワンに買いに行くときっと美味さが増すに違いない。
こちらもメルカリで入手。つま先に中等度の傷がスレがあって、恐らく黒クリームで補色してあったためやや目立ったものの、わたくしのプレメンテ兼、補修で悪目立ちは最小限に抑えることに成功。十分に美品と呼べる状態に持っていけた。満足である。
9411は既に9011のウレタンソールからの対策品であり、加水分解は気にしなくて良し。他に出品されている未対策品よりもかなり安く買えたので大変お買い得でした。
ハーフとは言えソール交換したらなんだかんだ1万円弱かかるもんね。
中古市場をみてると加水分解してきたから売るってパターンもみられる。かなり安いのにソール以外は美品ってのもたくさんあるので、購入即ソール交換前提で狙ってみるのも旨みがあるのではないか。
わたくしは買ってすぐ手元から離れるのはちょっと寂しいので対策済の品を買いましたが。ブーツ眺めながらお酒を飲んでのニヤニヤタイムは至福。
さて、ということでうちのブーツ棚はこんな感じに。
11足かー。
だいぶやらかしてるなぁ。
回して履いても月3回しか履けんやん...
ちょっと買いすぎだな。自覚してる。
メンテを繰り返して一生連れ添うつもりだからまあいいか。
ど素人ながらめきめきと目利きとメンテ技術は上がってきた気がする。
さすがにしばらく新しいブーツを買うことはないでしょう。欲しいもの全部買った。まんまん満足、11足満足。
ここからはいかに楽しいブーツライフを満喫するかにシフトしていく。
ドレスシューズ寄りのモデルは綺麗に履きたい。
ワークブーツ寄りのモデルは無骨な味を出したい。
まだブーツ愛を熱く語るには連れ添った年月が圧倒的に足りないのだ。
ブーツを育成するぞー!おー!