ぴかるのカルテ

リハビリの作業療法士がいかにくだらない毎日を過ごしているかを綴ります(笑)

痛え硬ぇにさよなら

どうも。ぴかるです。

前回、サイズ選びとラストについて話をしました。

そこで、あえてワンサイズ上げずに、ちょいと窮屈な靴を履くための対策について話をしました。

うちにある23番ラストEワイズの靴はまさにドンピシャで何の苦もありません。色違いで3足所有してしまう程度には気に入っている。

だが世の中にはDワイズが溢れておる。

うちのベックマンといいアイアンレンジャーといいうちの8番ラストの靴は全てDワイズである。Eワイズの個体は果たしてこの世に存在するのか?

わかりません。

まあ世界中に売るためには人気サイズに個体が偏るのは仕方ありませんな。

 

わたくしの基準で話をすると、Dワイズだと右足が足囲が3ミリ足りませんでした。

センチ単位で足りないなら迷わずサイズアップする所ですが、かかと周りに問題を増やしたくないので、たった3ミリ程度気にしない方向でいきたい。

工業製品には個体差がどうしても生まれます。そしていちいち細かい日本と違って、アメリカの割と大雑把な国民性というか風土というか、そんな感じで昔ほどではないにしろその個体差は日本製よりも大きいように感じます。

だから、わたくしの所有する8Dサイズの靴の中でも、たった3ミリが気になって仕方がない個体と気にならない快適な個体があるのです。

小指の外側が当たって痛くて長時間あるくと靴擦れするのです。

中古である程度革が伸びたり、中底が沈んだりしてるものを買っているわたくし。

新品だと尚更しんどいのではなかろうか。

 

解決策はただ1つ、革に柔軟性をもたせることです。

新品の痛え硬ぇに苦しんでもう手放そうかなって人は是非読んでください。中古を買って局所的に痛い人もぜひ読んでください。大好きな靴を諦めないでください。

旦那、嬢ちゃん、いいのありますぜぐへへ。

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ネットで革靴の靴擦れが痛いよなんて話を調べると、だいたい出てくるのは

①うるせえ黙って履け!いつか足にフィットするわい!の流派。

ふざけんな履けたら苦労せんしッ!

根性論で解決する手法は昭和に捨ててこい!

 

②ミンクオイル塗ろうね、の流派。

ふざけんなカビるわい!

革メンテナンス用品のミンクオイル。

乾燥から守る様にと古くから革に推奨されてきたけど、日本の高温多湿には合わない。あんなんただのカビの餌ですよ。

昔、ミンクオイル塗ったらショットの革ジャンがカビました。今なら修復できる可能性あるかもしれないけど、当時は泣く泣く捨てました。苦い思い出。二度と使わないと心に決めております。

 

③デリケートクリーム塗ろうぜ、の流派。

主成分が水なんだから効かねえ。

効いたとしても長持ちしねぇ。

履き込むための前準備としては効果が弱い。

 

 

私がおすすめするのはこれ。

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ミズノのストロングオイル。

元々は野球グローブの硬ぇを柔らかくするもの。固いグローブは使いにくいもんね。

よってこのストロングオイルはなかなか強力です。

柔らかくなる理由はわかりません!

成分は動物性油脂、植物性油脂、硬化脂肪酸類とあります。

あ、あとちょっといい匂いがします。

女子の部屋からこの匂いがしたら恋に落ちます。

オッサンの靴からこの匂いがしたら恋には落ちませんが確実にオッサン感は薄れます。

保革剤でもあるのでブーツにも問題なく使えます。

一応うちのレッドウィング以外含めて歴代ブーツ15足以上で試して、後悔した事例はひとつもないので信用して大丈夫です。

そもそもこのストロングオイル。ちょっと前に所ジョージさんが固い革ジャンを柔らかくするのに愛用してるって紹介してたんです。それで革ジャン界隈ではコレすげえってちょっと話題に。

柔らかめの固体って感じの手触り。ざらついたバターみたいな。

わたくしは指で塗ります。ブラシが入る所ならブラシで馴染ませたいけど、届かなければ馴染むまで指でこする。

ミンクオイルみたいなベタつきはないし、時間が経ったら完全にサラサラになるので、靴内側にも安心して使えます。

表側に使う時は、革が明るめの色だとこれに限らず油分が入ったときに色が深くなるので、外観の色味が変わってしまう。乾燥するまでの一時的なものだと思うけどちょっと注意ね。局所塗りだと色ムラの原因になるかも。表側なら全体塗りを推奨する。通常のメンテナンス用品との相性も気になるので、やるとしても初回だけかな。

わたくしはあくまで痛いところの改善として使うから裏側にしか使いません。例外として、靴の裏地に布が付いている時。この時は諦めて表側から塗ります。

あと中底のレザー。特に中古品だと乾燥してることが多いのでここに塗ると歩いてるときのクッション性が良くなって疲れにくくなるのでおすすめ!

 

わたくしのやり方だと、

①履く

②痛え硬ぇと感じたらそこだけ塗る。

③次の日以降に履く

④まだ硬ぇと感じたらおかわりする。

 

正直劇的に変わるので、やりすぎるとふにゃチン型崩れ野郎になりかねないので注意して行うようにしてる。

塗った後すぐ履くと靴下に移って効果薄れちゃうので、浸透させるために日を置くのが大事。ちょっと塗って履く。ちょっと塗って履くを繰り返せばまず失敗はないかなと。

うちのエンジニアは試着の時死ぬほどくるぶし圧迫してたけど1回塗ったらかなり柔らかくなった。今度また履いて痛いとこにおかわりするつもり。

 

 

痛い靴ってほんと嫌だよね。

出かけてる最中に痛くなると動きたくなくなる。

そうなると次に履くのほんと嫌になる。

でもこれがあれば革が柔らかくなる。

履けるようになればどんどん履くうちにくるぶしは足に沿う形にシワが入る。中底下のコルクは足の形に沈んでいく。

そしたらもういくら積まれても売りたくない靴の完成👏

痛え硬ぇで悩んでる方、500円でおつりくる値段でちょっと試してみて!

スポーツ用品店ならどこでも売ってます。ミズノ以外でも似たようなグローブ柔軟オイルあります。靴メンテ用品よりよっぽど手に入りやすいですよ。ちなみにわたくしはAmazonより実店舗のが安く手に入りました。

 

次回は通常メンテ回にしよっかな。

コロニル1909の登場ですよクフフのフ