A-2もやっぱり買う。
やっぱり買ってしまったよ。
A-2。
AVIREXのA-2です。
どうやらわりかし最近のモデルのようです。
もちろん馬革。
なかなか良いです。
ちなみに、一昔前のAVIREXのA-2も実物を試着してみました。
結論、全く別物でした。どうしてこうなる。Sサイズでもかなり大柄。二の腕あたりは腕があと2本は入る太さ。
昔のSchottのライダースと同じノリ。腕だけティラノサウルスの太もも仕様。
身頃も余裕あり。
前回のG-1がまさにそんな感じ。というかG-1のテイストでA-2をアレンジしましたって感じ。
元々A-2は夏用フライトジャケットなので、モコモコボアはないし中綿もないし重ね着もしないのがスタンダード。
羊革だし。
冬用のG-1なら許せるシルエットだけど全く同じテイストでA-2作っても棲み分けできないじゃん。ただのG-1よりペラい寒いだけの革ジャンになるのが目に見えたので買わずに却下。
ということで今回の馬革のみ購入しました。シルエットさえ良ければ羊革のも買ったんだけどね。実際着心地は良かった。羊柔らかいしMA-1に近い着心地で快適。独特のシボ革の質感も好き。普通にかっこいい。
だから粗悪な革ジャンとは捉えてない。
でもA-2名乗ってる以上は本物に近いシルエットをわたくしは求めたい。
自分の中でA-2の魅力はやっぱりタイトめなシルエット、背中は贅沢な1枚革、襟とポケットのボタンがエイジングと共に革に浮き出ることだと思う。特に襟!
最近のAVIREXのA-2はちゃんとそこを叶えてくれてる!
レプリカ最高峰リアルマッコイズとかバズリクソンズとかの5分の1ぐらいの値段でこの品質なら大満足。すごくいい買い物だと思う。
昔のAVIREXのA-2を知ってる人ほど、最近のモデルを触ってみてほしいなあ。
スエード
お宝との出会い。プライスレス。
どうも、ぴかるです。
懲りずにまたレッドウイングを買ってしまいました。
レッドウイング8173
6インチクラシックモック
ホーソーンアビレーン
2005年製
スエード(正確にはラフアウト)ですよ!
まさかのデッドストックをゲットしました。
2005年製ながらド新品です。
ホーソーンアビレーンは元々ドライな革だから年月が経っても乾燥とか特に劣化が見当たらずとても良い状態(≧∇≦)b
オイル充填してあるホーソーンミュールスキナーはアイアンレンジャーとペコスで体験してますがホーソーンアビレーンはなにげに初です。
ミュールスキナーのライトブラウンの色と違って明るいベージュの色がとても明るくて夏にピッタリな感じがします。通気性も良くて蒸れないし。なにより短パンに合わせるならこれが一番良くない?
アビレーンは色薄なせいでデニムの色移りには注意したいところ。
気にしない人は気にしないんだろうけどわたくしは気にする。いっそ短パン専用機にしようかな。
レッドウイング買いすぎで色々な専用機が生まれそうな予感。バイク専用機にエンジニア、とか。
それにしてもモックトゥ持ちすぎじゃねえか。
オロイジナル875、オロラセットポーテージ8875、カッパーワークスミス9106、ブラッククローム8179、クロムエクセル1905、変り種のベックマン9010、そして今回のホーソーンアビレーン8173。
う、うーん...
減らせねえな!
みんな表情違ってみんな良いわ。
それぞれに良い出会いがあってエピソードがあって今うちにお迎えしたわけで。数が増えるほど登板が減ってるけども、大事に一生かけて履いていきますわね。
今日からトップガン
ふと立ち寄ったリサイクルショップ。
なんとメンズ服半額の文字が!
ぴかるホイホイですな!
物色物色〜(*´ω`*)
マジか。
AVIREXのG-1。
お宝やん!
なかなかの年代物で正確かどうかはわからないがおそらく87年製。
G-1とは。
G-1は海軍(US.NAVY)官給品ジャケットになります。US.ARMY.AIRFORCEと競うように開発された、海軍航空隊のレザージャケットです。WWⅡ時に生産されたM-422Aを元に、1951年から採用されたのがこのG-1ジャケットです。インターメディエイトゾーンでの使用を想定し、襟にはボアがついています。ゴートスキンを採用し、滑らかな質感と着心地の良さが人気で、一時は生産が中止されたものの、1984年に復活するという人気の高いレザージャケットです。
ということですが、日本でのG-1人気の立役者はやっぱりトム・クルーズでしょ。
くそかっこいいな!
これ着てGPz走らせたい。
今だったらDAEG買おうかな。
え、もうDAEGいつの間にか廃盤なの?
GPz復活しないかな。復刻でもいい。
で、今回買ったG-1のはなし。
ちょいとゴートレザーに乾燥が目立つので、ブラッシングしてラナパーでお手入れしましょ。
じゃじゃーん!
背景が和風で恥ずかしい。
オイル入れして黄味が落ち着いていい茶色だね。
ツヤも復活!
背中にはブラッドチットがプリントされています。
不時着とかしたときに英語が通じない現地の人に向けたメッセージ。
ロシア語で「私はアメリカ人です」ってでかでかと書いてある...他にも「モスクワで作戦中です」とか。
今ロシアに着て行ったらただただ撃ち殺されるだろうな。
ということでお宝ゲットできました!
こりゃA-2も欲しくなるなあ。涼しくなってシーズン入る前に仕入れとくか...
ベックマンについて
前回軽く告知してた期待の新人が届きました!
レッドウイング9010
ベックマン
ブラックチェリーフェザーストーン
2007年製
なんとこのモデル、ベックマンなのにモカシン縫いなんです!
ベックマンなのにつま先がラウンドではないというなんとも異質なモデルなのです。
でもソールは875のような白底じゃなく、ちゃんとベックマンソール。
それにしてもなにこのツヤ。
フェザーストーンやばたにえん。
イクっ!
例によって中古なんでエイジングはなかなか進んでいましたが、なかなかの美品。色抜けを補色してコロニル1909で磨きを入れるだけでとんでもなくスケベなスタイルに。
せっかくなのでベックマンを深掘りしたい。
ベックマンブーツとは。
開拓時代の面影を残す約100年前の米国西部では、シンプルな6インチ丈ブーツがドレスシューズとして履かれることが多かったそう。実は「ベックマン」の原型となる6インチラウンドトゥブーツも、ワーカー用ではなくドレスシューズとして履けるよう開発されたモノなのです。1920年の『レッド・ウィング』のカタログにおいても、原型モデルはフォーマルな用途を想定し“for General Wear”として紹介されています。そんな出自を持つ「ベックマン」だけに、佇まいはワーク然とし過ぎずシャープで紳士的。
フェザーストーンとは。
ベックマンブーツに代表されるレッドウイングプレミアムコレクションの「クラッシック・ドレス」シリーズ専用の革。レッドウイングの自社タンナリー(革のなめし工場)である「S.D.FOOT」による卓越した技術と熱心な研究の結果、ホーウィン社のクロムエクセルレザーのしなやかさにレッドウイングブーツならではの強靭な耐久性が加わった、まさに究極のレザーが誕生した。
なめしの工程を2度行う。初回はクロムなめし(これはホーウィンと同じ)、そして再なめしから染色の過程で防水性と銀面(革の表面)の色合い・輝きを両立するために特殊な染料やワックス、オイルなどを使用し入念に時間をかけて仕上げる。この工程の隅々にS.D.FOOTならではの企業秘密があるらしい。
その原皮には、牛革の中でももっともタフでしなやかなテキサス産ステアハイドを使用しているのだが、その中でも初回なめしが終わったハイドを入念にチェックし、銀面のなめらかさ・厚さのムラ・しなやかさなどの観点で最上級のもののみが選び出される。その資格を持つのは全体のわずか5%だけ!
この「フェザーストーン」という名前、これはレッドウイング市とその周囲一帯を指す地域名で、約130年前ここでS.D.FOOT社が誕生したときからそのタンナリーのすぐ隣には、地区名「フェザーストーン」を示すサイン「道標」が立っている。今回開発されたこのレザーこそ、レッドウイングの創業者「ベックマン」の名を冠するブーツに最もふさわしいとして、タンナリーがこの名を与えた。
またもうひとつの理由は「フェザーストーン」の文字の意味するフェザー(羽根)とストーン(石)。羽根のように優雅でしなやかな銀面と、石のように強靭な耐久性を併せ持つこのレザーの特徴を的確に表現しているからだ。
な、ながい。
一言で言うと、「創業者の名前をブーツの名前につけるからには、選び抜かれたエリート革を使ってるぜ!」ということですね。
確かに、ツヤとシワのきめ細かさは全然違うのですよ。
で、ベックマンの基本はラウンドトゥなわけです。
この革でモックトゥを作ったら...というロマンが具現化したら9010になりましたという感じですね。
エロいわぁ。
こんなん履いてたら自分はスケベですってアピールしてるようなもんだ(笑)
まあスケベですけど。
せっかくなのでベックマン三兄弟
左から、9010、9011、9014
ブラックチェリーが2足になったね。
この棚だけ無駄に光っている。
控えめに言って最高。
ベックマンが似合う男になりたい!!
カッパーでパッカーン
どうも。ぴかるですよ。
ドライブ中、たまたま近くを通りがかって寄ったリサイクルショップ。
いやー、ほんとは買う気なんてさらさらなかった。棚のスペースないよーまじで。
上手く行きゃヤフオクで近々1足落とすつもりでしたがその分に残してたスペース食いつぶしちゃうよー。
買ってそのままの写真。
レッドウイング9111
6インチクラシックラウンド
カッパー ラフ&タフ
2011年製
乾燥しまくり、ほこりかぶりまくり、汚れまくり、緑青出まくりです。
だが安かった。カビもなかった。致命的なキズもなかった。
サイズもジャスト。
そしてなにより、カッパー ラフ&タフは未体験だった。
そりゃ買うよねー。
あ、ちなみにこのモデルはHEROでキムタクが履いてたらしい。うちのブーツの中では貴重な、現行ラインナップにもまだある、新品で買おうと思えば買えなくもないモデルです。
カッパー ラフ&タフはオイルドレザーの銀面(表皮)をやすって毛羽立ちをつくっているヌバックレザーのこと。新品でもエイジングしたような風合いがウリの革種です。
正直1度は体験したかった革種でした。
今回9111を仕入れたことで、前からやりたかったことをやろうと思った。
丸洗いである!
ネットとかでやってる人いるけど、型くずれしただの、オイル染みが出来ただの、盛大にカビただの、失敗談も沢山あって今まで挑戦はしなかったのだけど、今回ちょっとやってみたいなと。
あと、前からやりたかったモデルがもう1つ。
レッドウイング1905
6インチクラシックモック
ホーウィン社クロムエクセル
2005年製
こいつも買ったときはすんごい汚かった。ステインリムーバーで汚れ落としてから履いてるけどもやっぱり他のに比べると黒ずみというか汚れ感はなかなかなのである。もしこの写真で綺麗に見えるのであれば、それは写真映りがいいカメラ美人なだけである。
せっかくだから新入りと一緒に水洗いをほどこす。
ちなみに現行モデルに1907というものがあるんだが、100周年限定モデルの1905と身なりは全く同じだけどこいつはカッパーラフ&タフが使われている。何の因果か、発売時期によっては革兄弟になってたかもしれない靴たちである。せっかくなので洗うついでに違いを見てみたい。
今回どぶ漬けはせず表面だけの洗いを施した。
革好きには怒られるであろう内容が続くので心して読んで頂きたい。
今回使用した洗剤は、ドンキで買ったゴートミルクボディシャンプーである。普段わたくしの身体を洗っているやつである。これ、2リッターもあるからなかなか減らないのでこの機会に使ってみた。
死んでようが生きてようが肌である点では同じなので、ある意味自分の肌でパッチテスト済ということで。今回、泡立てて化繊ブラシで小学校の上靴ばりにゴシゴシやったわけだけど、9111ならまだしも、1905でも革が溶けたり必要以上に染料が抜けることは無かった。正直ドブ漬けしないなら最高に安上がりだしこれで良いのではないか。
日陰で自然風を浴びつつ乾かしているところ。
靴の中は洗っていないのですぐにシューツリーを入れて型くずれを予防。外観が乾いたら後で除菌シートで拭く。
この写真をみて驚くことに、2足の色味がそっくりである。てかほぼ同じ?
黄色味と赤銅のムラ感のある雰囲気。
9111は起毛によりザラつきがある。
1905は起毛はなくスムースレザーだ。ほんとは起毛が寝ているだけでほんとはラフ&タフなのか?と思ったが肌理やら起毛のなさからしたらやっぱり違う。もしかしたらクロムエクセルでは無いのかもしれないがなにしろマニアックなモデルすぎてネット調べても情報がなさすぎるのだ。詳しい人教えて。
もしかしたら染料だけは共通なのかもしれない。
家族は2足並べて乾かしてるのを見て「なんで同じの買ってんの?」と言っていた。全然違うやん!と思いつつも、ガンダムとZとZZの見分けがつかない人の原理と同じか。ガンダムとガオガイガーとマジンガーZぐらい違わないと解ってはくれないようだ。
興味が無い人にはただの中古の小汚ねぇ靴である。絶対かっこよく生まれ変わらせてやるからなー!
さて、丸洗いにより油分がリセットされ、完全乾燥までいってしまうと革が固くなってしまう。その前に半乾きで油分を入れていく。
うちにはデリケートクリームがない!
これは失態である。
ちなみに1905は別にいいんだがラフ&タフは元々しっとり系のツヤなしである。ネットではあえてツヤありカスタムで楽しんでる人もたくさんいる。
今のところ干してる時に偶然気付いた色味がおなじ兄弟靴ということで、ツヤあり1905とツヤなし9111という差別化をしたいなと考えている。
なので乾燥途中のオイルアップでラナパーやらコロニル1909などを使うと大なり小なりツヤが出てしまう。
そこで苦肉の策だが、
にゅーとろじーな~
グリセリンならツヤは出ないやろということで半額で買ってた未開封のこれを泣く泣く投入。
あとから知ったのだが、どうやらグリセリンを使用するのは割とヴィンテージ革靴業界ではよくあるらしい。偶然にもあながち的はずれではないようだ。
クリームだから塗りやすい。最初はベタつくものの、ブラシで馴染ませると気にならなくなった。
何も塗らないが多分一番悪いと信じて塗りたくる。
水洗い30分後と8時間後の計2回塗ってやった。
仕上げ乾かし中。
色が深くなったよ。ちょっと色味の差が出てきたかも。
水分の乾燥後の仕上げ。
9111にはコロニルのヌバックテキスタイルボトル無色。ツヤなし仕上げ。
1905にはコロニル1909シュプリームクリームデラックス無色。ほどほどのツヤあり仕上げ。
なんということでしょう、キチガイな匠によってこんなにも味のある雰囲気に!
2足ともホコリ被って埋もれてた感じには見えません。
今回補色は一切なし!汚れは一掃!
いやー、暴挙のような鬼メンテ受けてもめげないレッドウイングの懐の深さを感じました。
満足度星3つ!!
ごはん3杯×2!鱈の西京焼きもおまけ!なぐらい素晴らしい出来ではないでしょうか。
しつこい汚れには水洗いもいいですね。メンテの選択肢が広がりました。
ぴかる流革メンテ最新版
どうもどうも。
前回新品や中古での痛え硬ぇ問題について紹介しましたが、今日は革メンテを紹介します。
以前自衛隊で習った靴磨きを紹介しましたがアップデートしております。
また、革メンテとしているのには訳があって、靴磨き用品は全ての革製品に応用がきくのであります。バッグも財布もいけます。
同時に道具も紹介します。あくまでうちのやり方なんでおすすめのものとか、ここ間違ってるよとかあったら教えていただきたい。
今回のモデル
レッドウィング8111
アイアンレンジャー
革種はアンバーハーネス
中古で買った時から既に履きジワがエグい(褒めています)
うちのエイジングリーダー。
今日でてくる道具たち。
①準備
まずは、シューツリーいれます。わたくしは履いてない時は普段入れっぱなしなのでそのまま。
ダイソーで200円だからメンテの最中だけでも使うとシワの間にクリーム塗りやすいからおすすめよ。作業効率は大事。
ちなみにうちのはスタンダードプロダクツ700円。靴の数だけ買い占めました。
奥の左足がシューツリーあり。手前の右足がシューツリーなし。
靴紐をとりまーす。ちなみにこの靴はゴム紐仕様でございます。
何故って?めんどくさいからだよ(笑)
座敷とかでモタモタしたくないし。
あとベロにあの荒々しい紐跡が付きにくいことに最近気付いた。100均のじゃなければ割と最近のゴム紐も質感上がってきた印象。
②観察
意外とここ大事。よーく観察して、キズやスレの有無、補色の必要の有無を判断する。
③ホコリ落とし
馬毛ブラシを使ってホコリや砂を落としていく。羽(ハトメの付いてるとこ)の内側やウェルトまわりのくぼみは汚れが溜まりやすいのでしっかりやる。特に砂が残ると、あとの工程でクリーム塗ったりする時に傷つけてしまう恐れもあるのでここはしっかり。
馬毛ブラシは柔らかいからホコリ落とし向き。後で登場する豚毛ブラシはコシがあるからクリーム馴染ませ用にしてるよ。
④クレンジング
うちはモウブレィのステインリムーバーを使っています。よく振ってから布にちょいとだけ付けて全体をぬぐう。オラオラこすると革を痛めてしまうので優しく優しくやろう。
ステインリムーバーは汚れだけじゃなく前に塗ったクリームやらも落としてくれます。
ひん剥いてやるぜっ
うぇ、きったねぇ!!
すっぴんになりました。皆さんは間違ってもすっぴんの嫁や彼女にうぇ、きったねぇ!!とか言ってはいけません。
ギッタンギッタンにされますよ(笑)
で、すっぴんになった革は一時的につやがなくなります。補色がいらない人は⑥クリームへワープ。
⑤補色
観察したときに補色が必要と感じればここで補色をしましょう。
補色クリームには栄養剤も入ってます。
うちの補色クリームは基本これです。
コロンブス ブートブラック シルバーライン シュークリーム!
長い!
このクリームは顔料系のクリームです。
世の中のシュークリームは顔料系か染料系があって、違いとしては、例えばキズがあったとしてそこに塗るわけですけど、顔料はその上に色の膜を作るイメージ。染料はキズで見えてる色違いの部分そのものを染めるイメージ。
染料は何回もメンテ繰り返して徐々に染めていく感じだから顔料の方が見た目的には即効性あると感じている。
余談だけど、うちのブラックなブラックスミスの茶芯の出方が気に食わなくてリセットしたとき、染料だと茶を黒に染めてしまうのは後々大変困るので、黒で蓋をする顔料でやりました。茶芯隠しとかレアケースかもしれないけど参考までに。
余談だけどあんまりつま先のガリ傷茶芯って好きじゃないんだよ💦
茶芯好きの人以外にはただハゲ散らかしてるだけにしか見えないんだもん。
ハトメ周りとか、かかと周りの茶芯が好き。革の裁断面の端から茶がまばらに出てきて欲しい。チラ見せがいい。
つま先はじわじわ薄く透けてくるような出方を希望。もしくは黒のままでも全く構わない。
この感じ解ってくれる人いるかなあ?
で、補色ですね。指かペネトレイトブラシを使って塗る。ちなみにうちで使ってる色を革種別で紹介すると、
・ブラッククローム、ブラックプレーリー、ブラックフェザーストーン→黒
・ブラックチェリーフェザーストーン→バーガンディ
・オロラセット→カンパリ
・オロイジナル→ライトブラウン
・アンバーハーネス、ブライヤーオイルスリック→ブラウン
元の色に近付けるってならこんな感じかな?
自分の好みの色に寄せていきたいってんなら違うのを使うのも悪くない。カスタマイズ要素のひとつ。
元の色より暗い色を入れる時は注意。塗ったところが深い色になって目立つ。例えばオロイジナルにブラウン入れるとそこだけ目立つ。色選びを迷った時は明るめから攻めると失敗はしない。
あとは、白いステッチに補色クリームが付くと染まってしまうので要注意。やっちまった時はすぐにステインリムーバーを染み込ませた綿棒を使えばある程度大丈夫。時間が経ったやつは厳しいかもしれない。熟練者はどうしてる?白マジック?
さて、補色クリームが塗れたら指でやってる人は豚毛ブラシで馴染ませる。最初からペネトレイトブラシ使ってる人はそのまま馴染むまでこする。
色ごとにブラシは別々に持つことをおすすめする。明るい革に黒とか混じったら悲惨なんで。
うちは豚毛ブラシはこれ。無印良品だから数揃えやすくて、ブラシごとに黒とかライトブラウンとか目印つけてる。
⑥クリーム
次の工程にいく。
さっき補色したところには一応栄養が入ったものの、それ以外の部分はすっぴんです。
うちはこれを入れる。
コロニル1909 シュプリームクリームデラックス。
補色クリームは既にあるので色は無色さえあればいい。
成分はシダーウッドオイル、ラノリン、フッ素化炭素樹脂。
ジェル状で塗ったあとベタつかないので靴に限らずバッグ、革ジャン、財布にも愛用しています。
「しみわたる栄養、生まれるツヤ」
キャッチフレーズ通りにめちゃくちゃ浸透します。ツヤは控えめで自然な感じ、ロウは入ってないのでギラギラはしません。
多少乗せすぎたかなって時も伸びがいいのでシミとかになったことはありません。何も考えないで塗れます。
補色したところの上にもしっかり塗ります。
フッ化炭素樹脂には防水効果もあるのでまんべんなく溝までしっかり。
塗れたら豚毛ブラシで馴染ませます。靴全体に塗ってるのでわたくしはこの時1909専用に大きめの豚毛ブラシを使ってやります。
⑦乾拭き
よく馴染んだら乾拭きします。
布や使い古しTシャツもいいけど、わたくしはストッキングを使います。
ツヤの出方が全然違うんです。
終わったら紐を通しておしまい!
一連の工程でだいたい20分ぐらいかな?
だいたい4ヶ月に1回ぐらいやれば充分かなと。
最初の道具紹介で右2つの持ち手つきのブラシは、普段出かけた帰りに使ってるやつです。
馬毛ブラシで革のホコリ落とし、豚毛ブラシで靴底の汚れ落とし。靴箱にはしまわず棚に置く。
風通しが良ければオイルつゆだくでもない限りカビは生えません。
シューツリー常時入れておけば悪臭も放ちません。
いかに気合いをいれずに付き合えるかが革靴に飽きないかの別れ道だとおもうのですよ。
痛え硬ぇにさよなら
どうも。ぴかるです。
前回、サイズ選びとラストについて話をしました。
そこで、あえてワンサイズ上げずに、ちょいと窮屈な靴を履くための対策について話をしました。
うちにある23番ラストEワイズの靴はまさにドンピシャで何の苦もありません。色違いで3足所有してしまう程度には気に入っている。
だが世の中にはDワイズが溢れておる。
うちのベックマンといいアイアンレンジャーといいうちの8番ラストの靴は全てDワイズである。Eワイズの個体は果たしてこの世に存在するのか?
わかりません。
まあ世界中に売るためには人気サイズに個体が偏るのは仕方ありませんな。
わたくしの基準で話をすると、Dワイズだと右足が足囲が3ミリ足りませんでした。
センチ単位で足りないなら迷わずサイズアップする所ですが、かかと周りに問題を増やしたくないので、たった3ミリ程度気にしない方向でいきたい。
工業製品には個体差がどうしても生まれます。そしていちいち細かい日本と違って、アメリカの割と大雑把な国民性というか風土というか、そんな感じで昔ほどではないにしろその個体差は日本製よりも大きいように感じます。
だから、わたくしの所有する8Dサイズの靴の中でも、たった3ミリが気になって仕方がない個体と気にならない快適な個体があるのです。
小指の外側が当たって痛くて長時間あるくと靴擦れするのです。
中古である程度革が伸びたり、中底が沈んだりしてるものを買っているわたくし。
新品だと尚更しんどいのではなかろうか。
解決策はただ1つ、革に柔軟性をもたせることです。
新品の痛え硬ぇに苦しんでもう手放そうかなって人は是非読んでください。中古を買って局所的に痛い人もぜひ読んでください。大好きな靴を諦めないでください。
旦那、嬢ちゃん、いいのありますぜぐへへ。
ネットで革靴の靴擦れが痛いよなんて話を調べると、だいたい出てくるのは
①うるせえ黙って履け!いつか足にフィットするわい!の流派。
ふざけんな履けたら苦労せんしッ!
根性論で解決する手法は昭和に捨ててこい!
②ミンクオイル塗ろうね、の流派。
ふざけんなカビるわい!
革メンテナンス用品のミンクオイル。
乾燥から守る様にと古くから革に推奨されてきたけど、日本の高温多湿には合わない。あんなんただのカビの餌ですよ。
昔、ミンクオイル塗ったらショットの革ジャンがカビました。今なら修復できる可能性あるかもしれないけど、当時は泣く泣く捨てました。苦い思い出。二度と使わないと心に決めております。
③デリケートクリーム塗ろうぜ、の流派。
主成分が水なんだから効かねえ。
効いたとしても長持ちしねぇ。
履き込むための前準備としては効果が弱い。
私がおすすめするのはこれ。
ミズノのストロングオイル。
元々は野球グローブの硬ぇを柔らかくするもの。固いグローブは使いにくいもんね。
よってこのストロングオイルはなかなか強力です。
柔らかくなる理由はわかりません!
成分は動物性油脂、植物性油脂、硬化脂肪酸類とあります。
あ、あとちょっといい匂いがします。
女子の部屋からこの匂いがしたら恋に落ちます。
オッサンの靴からこの匂いがしたら恋には落ちませんが確実にオッサン感は薄れます。
保革剤でもあるのでブーツにも問題なく使えます。
一応うちのレッドウィング以外含めて歴代ブーツ15足以上で試して、後悔した事例はひとつもないので信用して大丈夫です。
そもそもこのストロングオイル。ちょっと前に所ジョージさんが固い革ジャンを柔らかくするのに愛用してるって紹介してたんです。それで革ジャン界隈ではコレすげえってちょっと話題に。
柔らかめの固体って感じの手触り。ざらついたバターみたいな。
わたくしは指で塗ります。ブラシが入る所ならブラシで馴染ませたいけど、届かなければ馴染むまで指でこする。
ミンクオイルみたいなベタつきはないし、時間が経ったら完全にサラサラになるので、靴内側にも安心して使えます。
表側に使う時は、革が明るめの色だとこれに限らず油分が入ったときに色が深くなるので、外観の色味が変わってしまう。乾燥するまでの一時的なものだと思うけどちょっと注意ね。局所塗りだと色ムラの原因になるかも。表側なら全体塗りを推奨する。通常のメンテナンス用品との相性も気になるので、やるとしても初回だけかな。
わたくしはあくまで痛いところの改善として使うから裏側にしか使いません。例外として、靴の裏地に布が付いている時。この時は諦めて表側から塗ります。
あと中底のレザー。特に中古品だと乾燥してることが多いのでここに塗ると歩いてるときのクッション性が良くなって疲れにくくなるのでおすすめ!
わたくしのやり方だと、
①履く
②痛え硬ぇと感じたらそこだけ塗る。
③次の日以降に履く
④まだ硬ぇと感じたらおかわりする。
正直劇的に変わるので、やりすぎるとふにゃチン型崩れ野郎になりかねないので注意して行うようにしてる。
塗った後すぐ履くと靴下に移って効果薄れちゃうので、浸透させるために日を置くのが大事。ちょっと塗って履く。ちょっと塗って履くを繰り返せばまず失敗はないかなと。
うちのエンジニアは試着の時死ぬほどくるぶし圧迫してたけど1回塗ったらかなり柔らかくなった。今度また履いて痛いとこにおかわりするつもり。
痛い靴ってほんと嫌だよね。
出かけてる最中に痛くなると動きたくなくなる。
そうなると次に履くのほんと嫌になる。
でもこれがあれば革が柔らかくなる。
履けるようになればどんどん履くうちにくるぶしは足に沿う形にシワが入る。中底下のコルクは足の形に沈んでいく。
そしたらもういくら積まれても売りたくない靴の完成👏
痛え硬ぇで悩んでる方、500円でおつりくる値段でちょっと試してみて!
スポーツ用品店ならどこでも売ってます。ミズノ以外でも似たようなグローブ柔軟オイルあります。靴メンテ用品よりよっぽど手に入りやすいですよ。ちなみにわたくしはAmazonより実店舗のが安く手に入りました。
次回は通常メンテ回にしよっかな。
コロニル1909の登場ですよクフフのフ